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うつ病さんのブログです。闘病生活や、これまでの病気の経過、これからの展望などを綴ります。

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「ツレがうつになりまして。」レビュー~症例を知るメリットに気づかされる1冊

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今更ながら、「ツレがうつになりまして。」を読みました。

夫(ツレさん)が鬱になってしまった漫画家細川貂々さんによる、ツレさんのうつ病闘病生活コミックです。

テレビドラマや映画にもなりましたね。

今度、細川貂々さんとツレさんの講演会に行くので、その予習です。

 

 

症例を知る利点

うつ病になってから、勉強の意味で「ツレうつ」の映画は観たことがあったのですが、ツレさんのうつ病の経過が私とそっくりなところがとても印象的でした。

そして、なんだかとても安心しました。

 

  • こんな風な経過をたどるのは、私だけじゃないんだ、と思えたこと。
  • そして、経過がそっくりな人が、治っていったんだから、私もきっと治るはず、と思えたこと。

それがとても良かったのだと思います。

 

いろいろな症例を知るのは、そういう効果もあるんだな、と改めて思いました。

 

今回コミックを読んでみて、ツレさんよりも私は回復が遅かったみたいだけれど、やっぱり同じような回復の経過をたどっているということが確認できたのも良かったと思います。

 

こんな症状が出るのは自分だけじゃない、そして、こんな症状があった人も、寛解していくんだ、ということを感じてもらえるように、私がすごく共感した、ツレさんが経験した症状をご紹介します。

 

 

不眠からの過眠

私は、うつ病になった当初、全然眠れませんでした。

体はだるく、動けないのに眠ることができない。

本当にきつかったです。

そんな日々が数週間続き、突如、「眠り病」になりました。

 

ツレさんは、眠りすぎる自分を「なまけ病」だと思って自分を責めたそうです。

私も同じでした。

睡眠リズムさえコントロールできない自分が情けなくて、毎日自分を責めていました。

 

そんな私も、今はだいぶリズムが整ってきました。

振り返れば、あのときの眠りは、回復に必要なものだったのだと思います。

「必要な眠りなんだよ、寝られるときは寝よう!」と何度も言ってくれた友人に感謝したい気持ちです。

 

 

ゆり戻し

少し良くなったと思って調子に乗ると、かなりの確率で来ます、「ゆり戻し」。

上調子なときに、「治ったんじゃない?」くらいの思いで有頂天でいると、余計にショックです。

 

「ツレうつ」でも述べられていますが、うつ病は、振り子が揺れるように、良いときと悪いときを繰り返しながら回復していくものです。

それを理解しているのといないのでは、だいぶ違うはず。

私は、知っていたはずなのに、調子に乗りましたが・・・。

それでも、ショックを受けた後は、「ああ、ゆり戻しが来たのか」と納得できたので、やはり知識は大事ですね。

 

 

申しわけない病

この「病」は、手強いです。。。

 

何の役にも立たなくてごめんなさい

生きててすみません

生まれてきたこと自体申し訳ない

 

うつ病になると、多くの人はそんな思いにさいなまれます。

太宰か?くらいの勢いで。

 

ツレさんも、そんなことをさんざん言うわけですが、貂々さんがその「申しわけない節」に笑いそうになっているところがいいな、と思いました。

深刻に思えることも、端から見たらあほらしいことだったりするのです。

私もいまだにこの「病」になって、「申しわけない」の波に飲み込まれることがあります。

でも、波から這い上がって、ぷはっと息継ぎできる瞬間も増えてきたように思います。

自分を俯瞰できる瞬間です。

「貂々さんに笑われちゃうよ?」って思えたら、この「病」から這い出せるかもしれませんね。

客観的な視点、大切です。

 

 

自殺念慮

ツレさんを責めるようなことを貂々さんがつい言ってしまったとき、ツレさんは自殺を考えたそうです。

 

私は、病気のことで家族に一度も責められたことがありませんが、それでも、自殺念慮が離れない時期がありました。

自宅療養していたので、「ドアノブで死ねる」とか「クローゼットの服を掛ける棒で逝ける」とか、ヤバい発想がふわふわずっと頭の中にありました。

動く気力さえなかったことや、「見つけた家族は可哀想だな」という考えには一応たどり着いたことから、実行に移そうとしたことは一度も無いのですが。

 

うつ病が辛すぎて、もうすべてを終わりにしたい気持ちになってしまっている方もいるかもしれません。

でも、ツレさんも、私も、そんな時期をやり過ごすことができました。

気休めに聞こえるかもしれませんが、あなたもきっと大丈夫です。

「乗り越えよう」なんて気負わなくてもいいです。

うつ病の人は、死にたくなっちゃうような、そんな時期もあるんだな、と思いながら、適当にやり過ごしましょう。

 

 

お天気屋さん

雨の日、台風の日。

ダメな日です。

ダメな日が来るのは辛いけれど、貂々さんは、こんなふうに前向きにとらえています。

ある意味安心です。

だって「天気予報見てその時期の病状を予想できるから

 

私はまだ「安心」と思えるまでには至っていませんが、「ま、雨だし」「低気圧だし」といい意味で諦めることができるようになってきたように思います。

低気圧予報アプリ「頭痛ーる」は重宝しています。

 

 

ツレさんとの相違点

ツレさんと私とで、当然ですが違った点もあります。

それは、病状のことではなくて、うつ病になってからの行動のことです。

ツレさんは、貂々さんの勧めもあって、うつ病になってから仕事を辞める決意をしました。

 

ツレさんは

仕事は好きだった

と振り返ります。

でも、

休職を願い出る勇気はなかった

そうです。

 

好きだった仕事を、うつ病発症後間もなく辞める決意をしてしまうのは、結構大胆だな、と感じました。

うつ病のときに、大きな決断をするのは避けた方がいいといいます。

でも、それも人それぞれでしょう。

あまりにもブラックな会社だったら、さっさと辞めてすっきりしたほうがいいということもあるかもしれません。

 

ツレさんの会社は、結局、退職後間もなく倒産になっていたそうです。

貂々さんは

それじゃ結局早く辞めちゃって良かったんじゃない?

と言っていますが、確か、倒産だと「会社都合」になるので、失業保険の給付日数がだいぶ有利になるのでは・・・?

 

ツレさんは、主夫になり、それが天職っぽいので、結果オーライだったかもしれません。

でも、やっぱり、一般的には、もし仕事が好きだったら、うつ病になったらすぐに会社を辞めるのではなく、休職を願い出るくらいはした方が良いのでは・・・と思います。

 

それから、もうひとつの相違点。

ツレさんは、辞職を申し出てから1ヶ月は働いたそうです。

本当にがんばったなぁと思います。

私はうつ病の診断が出た直後に会社から「自宅療養するように」と言われたので、重い症状を抱えながら働いた期間は短かったです。

ツレさ~~~ん!

がんばりすぎです!!!

その1ヶ月で、かなり悪化してしまったのではないかと思います。

やはり、ツレさんほど重篤な症状が出ていれば、すぐに休職に踏み切った方が良かったのでは・・・と思っちゃいます。

(一個人の意見ですが・・・。)

 

 

おわりに

貂々さんは、「おわりに」でこんな趣旨のことを語っています。

 

ネガティブな考え方をするのが楽ちんで好きだったけれど、それは頼れる人がいるからこそできたこと。自分がしっかりと生きていくためにはポジティブに生きていかなければならない。

 

立場は違いますが、私は、うつ病になって、

 

「私がうつ病になったのは、頼れる人がいるからなのでは?

孤独な立場だったら、『うつ病になってる余裕なんてない』と踏みとどまっていられたのでは?」

 

としばしば考えるようになりました。

その答えはいまだに出ていません。

いずれにせよ、貂々さんの言うように、これからは、支えてくれた人に恩返しするために、また、自分自身のために、前向きに生きていきたいと思っています。

 

「前向き」という言葉を苦もなく使えるようになってきたのは、本当にここ最近のことです。

支えてくれる人たちがいてこそ、ここまで来られました。

(もしかしたら、また「ゆり戻し」は来るかもしれないけれど。)

 

感謝の気持ちを忘れずに、貂々さんのいうように、「しっかり生きて」いきたいと思います。

 

 

うつ病という重いテーマだけれど、コミカルな絵と語り口で読みやすい「ツレうつ」。

みなさんも良かったらぜひ手に取ってみてください。

 

 

 

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