読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

転んでもただでは。

うつ病さんのブログです。闘病生活や、これまでの病気の経過、これからの展望などを綴ります。

うつ病さんのイラストブログです。

「うつヌケ」レビュー⑤~うつ病とのつきあい方(後編)&まとめ

f:id:meisougirl:20170430014008p:plain

田中圭一著「うつヌケ」という本のレビューです。

「うつヌケ」レビュー④~うつ病とのつきあい方(前編)の続きです。

 

www.yukidoke.net

 

 

うつ病とのつきあい方(後編)

鬱の症状は単なる「現象」。「人格」とは別、と心得るべし

うつ病になって、自分自身が「変わってしまった」と感じる人は多いと思います。

私もそのひとりでした。

 

でも、本書では、「自分の中におこっている『おかしなこと』は単なる『現象』にすぎない。脳の機能が一時的におかしくなっているだけで『人格』とは別の話」という趣旨のことが述べられています。

 

私は、知らず知らずのうちに「症状」と「人格」を混同してしまっていたようです。

一時的な機能の低下を、人格の劣化ととらえるような自己否定は、落ち込みの悪循環を生み出します。

 

集中力の衰えや、思考の鈍化を感じると、悲しい気持ちにはなってしまいますが、それは単に脳がガス欠を起こしているだけです。

しっかり養生すれば、またガソリンが満たされ、正常に動くようになるものであって、「人格」の問題ととらえる必要は全くないんですね。

 

実際のところは、まだ、本当に元通りになるのか、社会に戻って使い物になるのか、不安は残っています。

でも、いたずらな自己否定は、何も生み出さないということは、今までの経験で痛いほどわかっています。

 

「これは症状だ」と思うことで、自分に貼り付けてしまった否定的なラベルを少しずつ剥がしていきたいと思います。

 

ネガティブなのは優秀な証拠であると、「ポジティブ」にとらえるべし

物事を悪い方に考える人の方が、危機を回避しやすいというのは納得のいく話ですね。

人類は、太古の昔から、そういったDNAを持った者こそがより多く生き残ってきました。

本書の、精神科医ゆうきゆう先生の回では、

太古にそうやって生き残った人たちの子孫が私たち

ネガティブな自分は優秀なのである!

・・・くらいに自分を肯定していいと思うんです

 と述べられています。

 

世の中には、ネガティブな思考を否定する意見が多数派と思われる中で、このようなとらえ方は斬新ですね。

うつ病の人はネガティブ思考に陥りがちですが、そこから抜け出せずに苦しい思いをしているときは、このように少し俯瞰して自分をとらえて、ネガティブさの中のポジティブな点を見つけるというのもいいですね。

明るい開き直り、とも言えると思います。

  

鬱は誰の心の中にも眠っているものととらえるべし

うつ病に「なった」と普通に言いますが、本書では、このようなことも述べられています。

うつは「なる」ものじゃなくて

誰の心の中にも「眠っている」もの

眠っている状態なので、何かの拍子にむくりと起きて、出てきてしまうことがあります。

そのきっかけは、仕事のストレスだったり、家庭内でのショックな出来事だったり、気温差・気圧差などの気象要因だったり、さまざまです。

 

それを、「対処しようがないもの」ととらえるのではなく、本書では、

ここまでうつの正体が見えてきているんだからこいつらと上手に付き合うことを考えよう!

 と前向きにとらえています。

 

正体が見えてきたら、漠然とした不安からは解放されます。

また、眠っている鬱が起き出してこないように事前に自分に合ったストレス発散を行ったり、休暇を取るなどして、セルフケアもできます。

 

そして、起き出してしまったらしまったで、上述のような「調子悪いときにやること」をやったり、「調子は、お天気みたいに移り変わるものだ」ととらえたりすればいいのです。

 

「うつヌケ」レビュー全体のまとめ

  • 著者さんのうつ病になった原因は、「自分をキライになったこと」

 

  • うつ病を治す方法
  1. 自分を好きになること
  2. 人から必要とされ、自信を取り戻すこと
  3. 認知の歪みに気づくこと
  4. 「自分の責任だとおもっていること」を減らすこと
  5. 子供のころ閉じ込めていた感情を解放すること

 

  • うつ病とのつきあい方
  1. 鬱は、徐々に良くなっていくものと知るべし
  2. 心の暗雲は、天気と同じように去っていくものだと知るべし
  3. 調子が悪くなったとき用の「やるべきこと」を見つけておくべし
  4. 自分が壊れる前に「逃げる」道もあると心得るべし
  5. 鬱の症状は単なる「現象」。「人格」とは別、と心得るべし
  6. ネガティブなのは優秀な証拠であると、「ポジティブ」にとらえるべし
  7. 鬱は誰の心の中にも眠っているものととらえるべし

 

 

「うつヌケ」は、多くの事例が載っていて、ひどいうつから抜け出した人たちのエピソードを読みやすいマンガでたどれたのが、私にとってはとても良かったです。

レビューはずいぶん長くなってしまいましたが、本書の中身はもっと盛りだくさんです。

 

うつ病さんにとって、勇気を与えてくれ、息抜きにもなる一冊だと思います。

もし気になったら、ぜひお手に取ってみてください。

 ↓ポチッとお願いします。

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ うつ病(鬱病)へ
にほんブログ村