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転んでもただでは。

うつ病さんのブログです。闘病生活や、これまでの病気の経過、これからの展望などを綴ります。

うつ病さんのイラストブログです。

「うつヌケ」レビュー④~うつ病とのつきあい方(前編)

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田中圭一著「うつヌケ」という本のレビューです。

「うつヌケ」レビュー③~うつ病を治す方法(後編)の続きです。

 

www.yukidoke.net

 

今回と次回は、うつ病とのつきあい方についてです。

 

うつ病とのつきあい方(前編)

「うつヌケ」では、鬱との上手なつきあい方についても、各所で述べられています。

ここでは、それをいくつかピックアップし、私の経験も交えてお話ししていきたいと思います。

 

鬱は、「徐々に」よくなっていくものと知るべし

うつ病は、基本的に一足飛びに治るものでもないし(中にはそういう人もいるかもしれませんが)、順調な右肩上がりの回復直線を描くものでもありません。

一進一退を繰り返し、徐々に良くなっていきます。

 

三寒四温のような感じで、調子の良い日が数日続けば、また少し戻ってしまって、そしてまた少し良くなって・・・というのが普通でしょう。

グラフで表したら、ガクガクとした階段のようないびつな線になりますね。

 

本書では、「突然リターン」という言葉がよく出てきます。

治ってきたと思っていたところ、急に揺り戻しが来てしまうことです。

調子の良い日が続いたな、と思ったら、心理的ストレス、気温差、気圧差などが引き金となって、急にまた鬱が悪化してしまうことは私も多々経験があります。

 

そのたびに一喜一憂せず、鬱とはそういうものだ、という心構えができていれば、「突然リターン」に見舞われても慌てず、少し心の余裕が生まれるかもしれませんね。

 

心の暗雲は、天気と同じように去っていくものだと知るべし

上記とも関連しますが、抑うつ気分は訪れても、時間が経てば必ず去っていきます。

最悪な気分の中にいることは本当につらいですが、それが永遠に続くということはありません。

「時間薬」という言葉もあるくらいです。

 

鬱な気分は移り変わる天気と同じであり、「その程度のもの」ととらえることが大切だと本書では述べています。

確かに、そんな心構えでいることで、落ち込みにとらわれすぎるのを避けることができるでしょう。

 

仏教用語では、諸行無常というものがありますね。

その精神を忘れずにいることは私にとって少し鍛錬が必要そうですが、それができれば、抑うつ気分が訪れても、恐怖に支配されることなく、落ち着きを取り戻すこともできそうな気がします。

 

調子が悪くなったとき用の「やるべきこと」を見つけておくべし

上述のとおり、ふとした拍子に、調子の悪い時期は訪れるものです。

そんなとき慌てることがないよう、準備をしておくことの大切さを本書では説いています。

 

本書では、気分が落ちたときを、「人生の自習時間」だと考えるように示唆しています。

その自習時間にふさわしい「やるべきこと」を見つけておけば、抑うつ気分になってしまったときも過ごしやすいですね。

 

「やるべきこと」という表現がなされていますが、「~べき」という言葉が負担に感じてしまう方は、「やれること」、「やりたいこと」と言い換えてもいいと思います。

 

たとえば、

  • お風呂にゆっくり浸かる
  • 溜まっていたビデオを観る
  • マンガを読む
  • 瞑想をする
  • 考えを書き出す
  • ひたすら寝る

心がリラックスできれば、何でもいいと思います。

 

いざ落ち込んだ状態になると、何も考えられなくなって、ただひたすら「落ち込む」という行為に浸ってしまいがちです。

 

そんなとき、「自習時間にやるリスト」を事前に準備しておくことは、役に立ちそうですね。

 

たとえば、ただ漫然と寝ることに罪悪感や焦燥感を覚える方もいると思います。

でも、同じ「寝る」という行為でも、「自習時間にやること」をリストからチョイスしてやっているのだととらえれば、「休養」を少し前向きにとらえられるのではないでしょうか。

 

自分が壊れる前に「逃げる」道もあると心得るべし

これは、うつ病が酷い状態のときにこそ、本当に大切な視点だと思いました。

うつ病さんは、視野が狭くなって、逃げ道がないと思い込んでしまっていることが多いです。

その結果、自死などの最悪の選択をしてしまうこともあり得ます。

大手広告代理店の方の、痛ましい事件がありましたね。

 

でも、一旦逃げたっていいのです。

視野が狭くなりきらないうちに、「逃げる」という選択肢もあるのだと頭の片隅に置いておきましょう。

そして、信頼できる周囲の人に自分の状況を話すなどして、客観的な視点を持つことを忘れないようにしましょう。

 

「逃げるは恥だが役に立つ」

という言葉もありますが、本当は「恥」とさえ思わなくてもいいのかもしれませんね。

マンガ原作のドラマで有名になった言葉ですが、もともとはハンガリーのことわざだそうです。

日本人は、「恥」に対する意識が敏感な国民性だと言います。

「逃げるは、時に英断、役に立つ」くらいの気持ちでいてもいいと思います。

当の私は、「逃げた(休職した)」ことを恥ずかしいと思う気持ちからまだ逃れられていませんが・・・。

 

レビュー④のまとめ

うつ病とのつきあい方の心構えとして、

  • 鬱は、「徐々に」よくなっていくものと知るべし
  • 心の暗雲は、天気と同じように去っていくものだと知るべし
  • 調子が悪くなったとき用の「やるべきこと」を見つけておくべし
  • 自分が壊れる前に「逃げる」道もあると心得るべし

などがある。

 

 

次回は、「うつヌケ」レビュー⑤~うつ病とのつきあい方(後編)&まとめ をお送りします。

 

www.yukidoke.net

 

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